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第7章 Claude Code — カスタマイズと自動化

Claude Code の真価は、プロジェクトやチームに合わせたカスタマイズにあります。
本章では、コンテキスト管理から自動化まで、組織的な活用に必要な拡張機能を解説します。


7.1 CLAUDE.md によるプロジェクトルール

Section titled “7.1 CLAUDE.md によるプロジェクトルール”

CLAUDE.md はプロジェクトルートに配置するファイルで、Claude Code にプロジェクト固有のコンテキストを提供します。

# Project Overview
Next.js 15 App Router + TypeScript + Tailwind CSS
## Commands
- `npm run dev` - Start dev server (port 3000)
- `npm run build` - Production build
- `npm test` - Run Jest tests
## Conventions
- Server components by default; "use client" only when needed
- TypeScript strict mode; no any types
- Commit messages: imperative mood, < 72 chars

モノレポではサブディレクトリごとに CLAUDE.md を配置でき、階層的に読み込まれます。
ルートレベルのルールは全体に適用され、子ディレクトリのルールは該当ディレクトリでの作業時にのみ適用されます。

CLAUDE.md はバージョン管理に含めてチーム全体で共有しましょう。


7.2 Skills の作成・配布・組織展開

Section titled “7.2 Skills の作成・配布・組織展開”

Skills はプロジェクトやチームのワークフローをパッケージ化した再利用可能な指示セットです。
Agent Skills Open Standard に準拠しています。

~/.claude/skills/ # 個人スキル
<project>/.claude/skills/ # プロジェクトスキル
<plugin>/skills/ # プラグインスキル
---
name: security-review
description: Review code for security vulnerabilities
user-invocable: true
argument-hint: "[file or directory]"
---
# Security Review Skill
When reviewing code for security issues:
1. Check for SQL injection vulnerabilities
2. Verify input sanitization
3. Review authentication/authorization logic
4. Check for sensitive data exposure

管理者は Team / Enterprise プランの管理コンソールから、組織全体にスキルを配布・制限・監査できます。
Skills Directory にはパートナー製スキル(Notion / Canva / Figma / Atlassian 等)も公開されており、数クリックでインストールできます。


7.3 Hooks によるライフサイクル自動化

Section titled “7.3 Hooks によるライフサイクル自動化”

Hooks は Claude Code のツール実行前後に自動でスクリプトを実行する仕組みです。

フックタイミング
preToolUseツール実行前
postToolUseツール実行後
postCompactコンパクション完了後
{
"hooks": {
"postToolUse": [
{
"matcher": "edit_file|write_file",
"type": "command",
"command": "prettier --write $FILE_PATH"
}
],
"preToolUse": [
{
"matcher": "bash",
"type": "command",
"command": "echo 'Running: $TOOL_INPUT'"
}
]
}
}

よくあるパターンとしては、ファイル編集後の自動フォーマット、危険なコマンドのブロック、ツール使用のログ記録、セッション開始時の環境コンテキスト注入があります。


MCP(Model Context Protocol)は Claude Code と外部ツール・データソースを接続するプロトコルです。

Terminal window
# HTTP サーバー
claude mcp add --transport http github-server https://mcp.github.com/sse
# ローカルサーバー
claude mcp add postgres -- npx @modelcontextprotocol/server-postgres
# 確認
claude mcp list

プロジェクトレベルの設定(.mcp.json)

Section titled “プロジェクトレベルの設定(.mcp.json)”
{
"mcpServers": {
"github": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": ["@modelcontextprotocol/server-github"],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "$GITHUB_TOKEN"
}
}
}
}

管理者はマネージドポリシーで許可する MCP サーバーのホワイトリストを管理し、未承認サーバーへの接続をブロックできます。


7.5 プラグインマーケットプレイスの活用と管理者制御

Section titled “7.5 プラグインマーケットプレイスの活用と管理者制御”

2026年2月にプラグインマーケットプレイスが公開され、以下の2カテゴリが提供されています。

Knowledge Work Plugins: 11カテゴリ(生産性、リサーチ、コンテンツ制作等)のプラグイン群。

Financial Services Plugins: 41スキルと MCP データ統合を含む金融業界向けプラグイン群。

管理者は /plugin コマンドまたは管理コンソールからプラグインの追加・削除・マーケットプレイスの管理を行えます。
Team / Enterprise プランでは組織全体のプラグインポリシーを一元管理できます。


7.6 Auto Mode・バックグラウンドエージェント・並列実行

Section titled “7.6 Auto Mode・バックグラウンドエージェント・並列実行”

Auto Mode は AI 安全分類器がルーチン操作を自動承認し、破壊的操作をブロックする仕組みです。
2026年3月にリサーチプレビューとして Team プラン向けに公開されました。

Shift+Tab でモードをサイクルすると Normal → Auto → Plan の順に切り替わります。

バックグラウンドエージェント

Section titled “バックグラウンドエージェント”
> "Run the dev server in background"
> "& npm run dev" # & プレフィックスでバックグラウンド実行
/tasks # バックグラウンドタスク一覧
/kill <task-id> # タスクの停止

複数のサブエージェントを並列で実行し、それぞれが独立して作業した後に結果を統合するパターンがファーストクラスの機能として提供されています。
最大7つの並列操作をサポートします。


CLAUDE.md でプロジェクトコンテキストを定義し、Skills でワークフローを標準化、Hooks で自動化、MCP で外部連携、Auto Mode で承認の摩擦を軽減する — これらを組み合わせることで、Claude Code は単なるコーディングアシスタントから組織の開発プラットフォームへと進化します。

次章では、Claude Cowork の導入と活用を解説します。