コンテンツにスキップ

第8章 Claude Cowork の導入と活用

Claude Cowork は、非技術者を含むすべてのナレッジワーカーを対象としたデスクトップ AI エージェントです。
2026年1月にリサーチプレビューとして公開されました。
本章では管理者が把握すべき機能と制御ポイントを解説します。


flowchart LR
    CC["`**Claude Code**
    開発者向け
    ターミナル / CLI
    コーディング特化`"] ---|"補完関係"| CW["`**Claude Cowork**
    全ナレッジワーカー向け
    デスクトップ / モバイル
    業務タスク全般`"]

    style CC fill:#fff3e0,stroke:#f59e0b
    style CW fill:#e8f5e9,stroke:#4caf50

Claude Code が「開発者のためのターミナルエージェント」であるのに対し、Cowork は「すべてのナレッジワーカーのためのデスクトップエージェント」です。
ファイルの作成・編集、Web ブラウジング、アプリ操作などを自然言語で指示できます。


Cowork は Claude Desktop アプリおよびモバイルアプリ(iOS / Android)から利用できます。
Pro 以上のプランで利用可能です。

基本的な操作フローは、タスクを自然言語で指示 → Claude が計画を提示 → ユーザーが承認 → 実行、という流れです。


8.3 Dispatch とスケジュールタスク

Section titled “8.3 Dispatch とスケジュールタスク”

Dispatch は、デスクトップやモバイルから Claude に継続的にタスクを割り当てるための機能です。
場所やデバイスを問わず、持続的な会話スレッドを通じてタスクを管理できます。

定期実行: 「毎週月曜日に先週のSlack要約を作成」のような繰り返しタスクを設定できます。

オンデマンド実行: 特定の条件やトリガーに基づいてタスクを実行します。

Customize セクション(Settings内)でスケジュールの管理を一元化できます。


2026年3月に macOS 向けにリリースされた Computer Use は、Claude に直接キーボード・マウス操作を委任する機能です。

構造化された API コネクタ(MCP等)が利用可能な場合はそちらを優先し、コネクタが存在しないアプリケーションに対してのみ画面操作にフォールバックします。

Claude は操作前にユーザーの許可を求め、ユーザーはいつでも停止できます。
機密データを扱うアプリはデフォルトで無効化されており、プロンプトインジェクション脆弱性の自動スキャンが組み込まれています。


8.5 プラグインと Customize セクション

Section titled “8.5 プラグインと Customize セクション”

Cowork はドメイン固有のプラグインを通じて機能を拡張できます。
法務、財務分析、HR、エンジニアリング、オペレーション等のワークフロー向けプラグインが提供されています。

Claude Desktop の設定内に追加された Customize セクションは、Skills・Plugins・Connectors を一元管理する場所です。
ユーザーは自分の環境を一画面でカスタマイズできます。


8.6 管理者による組織全体の制御

Section titled “8.6 管理者による組織全体の制御”

Team / Enterprise プランの管理者は以下を管理コンソールから制御できます。

プラグインの配布・制限: 組織全体で利用可能なプラグインを指定し、未承認プラグインのインストールをブロックできます。

スキルの組織展開: 管理者が作成したスキルを全メンバーに配布し、業務プロセスを標準化できます。

使用状況の監査: Cowork の利用パターンをアナリティクスダッシュボードで把握できます。

Computer Use を含むエージェント機能の利用範囲については、組織のセキュリティポリシーに基づいて対象アプリやデータ範囲を定義し、ユーザーに展開前に周知することを推奨します。


Cowork は非技術者への AI エージェント展開を実現する製品です。
管理者は、プラグインの組織管理、Computer Use の利用範囲定義、スケジュールタスクの運用ガイドライン策定を通じて、安全かつ効果的な展開を推進します。

次章では、コスト管理とアナリティクスを解説します。