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Copilot CLI ― ターミナルからのエージェント操作

4.1 Copilot CLIの導入と基本的な使い方

Section titled “4.1 Copilot CLIの導入と基本的な使い方”

Copilot CLIは、ターミナル上でGitHub Copilotを利用するコマンドラインインターフェースである。
2025年9月にパブリックプレビューとして公開され、2026年2月にGA(一般提供)となった。
IDE内のAgent Modeと同様のエージェント型の自律実行が可能であり、ターミナルから離れずにコードの計画・実装・レビュー・テスト実行を一貫して行える。

すべてのCopilotプランで利用可能であり、追加料金は発生しない。
ただしBusiness / Enterpriseプランでは、管理者がCopilot CLIポリシーを有効にしている必要がある。

Copilot CLIはGitHub CLIの拡張として提供される。

Terminal window
# GitHub CLIがインストール済みであることを確認
gh --version
# Copilot CLIをインストール
gh extension install github/gh-copilot
# Copilot CLIを起動
copilot

初回起動時にフォルダの信頼確認とGitHubアカウントでの認証が求められる。

操作方法
プロンプト送信テキストを入力して Enter
改行Ctrl + Enter
シェルに一時復帰Ctrl + Z(Unix系OS)
セッション終了/exit

Copilot CLIは、セッション開始時にカレントディレクトリ内のファイルを読み取り・変更・実行する可能性があるため、そのディレクトリを信頼するかどうかの確認を行う。
信頼済みディレクトリの情報は設定ファイルに保存され、以降は確認なしでセッションが開始される。

4.2 スラッシュコマンドとリファレンスエージェント

Section titled “4.2 スラッシュコマンドとリファレンスエージェント”

Copilot CLIは / で始まるスラッシュコマンドを使ってセッションを管理できる。

コマンド説明
/help利用可能なコマンド一覧を表示
/usageセッション内のプレミアムリクエスト消費量を確認
/model使用するAIモデルを変更
/mcpMCPサーバーの管理(追加・削除・一覧)
/contextコンテキストウィンドウの使用状況を確認
/compact会話履歴を要約してコンテキストを節約
/renameセッション名を変更
/exitセッションを終了

Copilot CLIには、特定のタスクに特化した4つの組み込みリファレンスエージェントが用意されている。

flowchart TB
    A["`Copilot CLI`"] --> B["`@explore
    コードベース分析
    構造の把握・ファイル検索`"]
    A --> C["`@task
    コマンド実行
    ビルド・テスト・lint`"]
    A --> D["`@plan
    実装計画
    変更箇所の特定・手順整理`"]
    A --> E["`@code-review
    PRレビュー
    差分分析・改善提案`"]

@explore: コードベースの構造を素早く把握するためのエージェント。
「このリポジトリの認証ロジックはどこにある?」「このAPIエンドポイントの呼び出し元をすべて見つけて」のような質問に対応する。

@task: ビルド、テスト、lintなどのコマンド実行を担当する。
「テストを実行して失敗しているケースを修正して」のような指示で、実行→結果分析→修正のループを自動化する。

@plan: 実装計画の策定に特化したエージェント。
「この機能を追加するにはどのファイルをどう変更すべきか」を分析し、計画を提示する。
実際のコード変更は行わない。

@code-review: プルリクエストのレビューを行うエージェント。
差分を分析し、バグの可能性、パフォーマンスの懸念、コーディング規約への違反などを指摘する。

4.3 Autopilotモードによるタスクの自律実行

Section titled “4.3 Autopilotモードによるタスクの自律実行”

通常のCopilot CLIセッションでは、ファイルの変更やコマンドの実行のたびにユーザーの承認が求められる。
Autopilotモードを有効にすると、Copilotが各ステップを承認なしで自律的に実行し、マルチステップのタスクを一気に完了させる。

flowchart LR
    subgraph Normal["通常モード"]
        N1["`計画`"] --> N2["`承認?`"]
        N2 --> N3["`実行`"]
        N3 --> N4["`承認?`"]
        N4 --> N5["`次のステップ`"]
    end
    subgraph Auto["Autopilotモード"]
        A1["`計画`"] --> A2["`実行`"]
        A2 --> A3["`次のステップ`"]
        A3 --> A4["`完了まで自律実行`"]
    end

Autopilotモードは、以下のような場面で特に有効である。

  • 手順が明確で、途中の判断が不要なタスク(テスト追加、lintエラーの一括修正等)
  • 複数のファイルに同じパターンの変更を適用する反復的な作業
  • CI/CDパイプラインの一部として自動実行する場合

Copilot CLIにはGitHub MCPサーバーが標準で組み込まれており、GitHub.com上のリソースに直接アクセスできる。
PRのマージ、Issueの作成、リポジトリの検索などをターミナルから自然言語で実行可能である。

/mcp add コマンドでカスタムMCPサーバーを追加できる。
追加したサーバーの定義は ~/.copilot/mcp-config.jsonCOPILOT_HOME 環境変数で変更可能)に保存される。

Terminal window
# MCPサーバーの追加
/mcp add
# フィールドをTabキーで移動しながら設定
# Ctrl+S で保存
# 設定済みMCPサーバーの一覧
/mcp list

Copilot CLIでもカスタム指示ファイルが利用可能である。
以下のファイルが自動的に読み込まれる。

ファイル配置場所用途
copilot-instructions.md.github/(リポジトリルート)リポジトリ全体への指示
copilot-instructions.md$HOME/.copilot/ユーザーグローバルの指示
AGENTS.mdリポジトリルートまたは$HOME/.copilot/エージェントへの指示
*.instructions.md.github/instructions/パス固有の指示