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NotebookLM のカスタムプロンプト

NotebookLM の Slide DeckAudio OverviewMind Map などのジェネレーターは、 入力欄に渡す カスタムプロンプト によって出力を大きくコントロールできます。
特にスライド生成では、デフォルトの自動生成と「カスタムプロンプト経由の生成」で どの情報が前面に出るか/論理展開がどう繋がるか が劇的に変わります。

このページでは、スライド生成を中心に効果が高いプロンプト設計のパターンを紹介します。

カスタムプロンプトで制御できる要素

Section titled “カスタムプロンプトで制御できる要素”
要素役割指示例
Audience(聴衆)専門用語の深さ、抽象度を決定「経営層向け」「新人エンジニア向け」
Theme(テーマ・焦点)どのトピックを強調するか「ROI と運用コストに焦点」
Structure(構造)スライド構成の骨格「課題 → 解決策 → 効果 → 導入計画」
Tone(トーン)文体・温度感「断定的」「カジュアル」「学術的」
Length(分量)スライド枚数・スライド内の情報密度「全 10 枚以内」「1 スライド 3 ポイント」
Visual Style(視覚スタイル)配色・図版方針「ミニマル・モノクロ寄り」「インフォグラフィック多用」
Output Language出力言語「日本語」「英語」

プロンプトの基本テンプレート

Section titled “プロンプトの基本テンプレート”
# 目的
{このスライドで達成したいゴール}
# 聴衆
{役職・知識レベル・関心領域}
# 構成
1. {章タイトル / 各章で扱う内容}
2. ...
# 強調したいテーマ
- {テーマ 1}
- {テーマ 2}
# トーン・スタイル
- 文体: {例: 簡潔、丁寧、断定的}
- 視覚スタイル: {例: ミニマル、ダークモード、インフォグラフィック}
- 1 スライドあたり: {例: 見出し + 3 箇条書き}
# 制約
- 全 {N} 枚以内
- 出力言語: 日本語
- 引用元はスライド下部に明示

1. エグゼクティブサマリー(経営層向け)

Section titled “1. エグゼクティブサマリー(経営層向け)”
# 目的
Q1 の事業ハイライトを役員会で 5 分で説明する。
# 聴衆
取締役・執行役員。技術的詳細より、収益・コスト・リスクへの影響を重視。
# 構成
1. エグゼクティブサマリー(1 枚)
2. KPI ハイライト(売上、粗利、CAC、解約率)
3. 重要トピック 3 件(各 1 枚: 状況 / 影響 / 打ち手)
4. リスクと意思決定が必要な事項
5. 次四半期の優先テーマ
# 強調したいテーマ
- ROI と運用コストの推移
- 競合動向に対する打ち手
# トーン・スタイル
- 文体: 簡潔・断定的。1 文 30 字以内を目安。
- 視覚スタイル: ミニマル。グラフは折れ線または棒グラフのみ。
- 1 スライドあたり: 見出し + 3 ポイント + 主要数値 1 つ
# 制約
- 全 8 枚以内
- 出力言語: 日本語
- 数値は出典スライドにのみ記載

2. 技術勉強会(エンジニア向け)

Section titled “2. 技術勉強会(エンジニア向け)”
# 目的
新しい認証アーキテクチャをチーム内に共有し、移行手順への合意を得る。
# 聴衆
バックエンドエンジニア(中堅)。OAuth / OIDC の基礎は理解済み。
# 構成
1. 現状のペインポイント
2. 新アーキテクチャの全体図(シーケンス図)
3. コンポーネント別の責務(IdP / Gateway / Service)
4. 移行ステップ(フェーズ表)
5. リスクとロールバック計画
6. Q&A 用補足スライド
# 強調したいテーマ
- 既存システムからの段階的移行
- セキュリティトレードオフ(短期 vs 長期)
# トーン・スタイル
- 文体: 技術的だが冗長にならない説明調。
- 視覚スタイル: シーケンス図・コンポーネント図を多用。コードスニペットは最小限。
- 1 スライドあたり: 図 1 つ + 補足 3 ポイント
# 制約
- 全 12 枚程度
- 出力言語: 日本語
- 専門用語にはスライド下部に簡単な定義を付記
# 目的
製造業の中堅企業に対し、生産管理 SaaS の導入提案を行う。
# 聴衆
情報システム部長と現場マネージャ。意思決定の主軸は「コスト削減」と「現場負荷」。
# 構成
1. 顧客の現状課題(事前ヒアリングを反映)
2. 解決策(製品の 3 つの差別化ポイント)
3. 導入事例(同業他社)
4. 導入スケジュール(3 ヶ月)
5. 投資対効果(試算)
6. 次のステップ
# 強調したいテーマ
- 現場の作業時間削減
- 既存基幹システムとの接続性
# トーン・スタイル
- 文体: 丁寧・前向き。顧客を主語にして語る。
- 視覚スタイル: 製品スクリーンショットとブランドカラーを使用。
- 1 スライドあたり: 見出し + 3 ポイント + 補足ビジュアル
# 制約
- 全 10 枚
- 出力言語: 日本語
- 数値は「想定効果」とラベルし、確定値と区別
# 目的
新人エンジニア向けに「コードレビューの基本」を 30 分で講義する。
# 聴衆
入社半年以内のエンジニア。レビューを受ける側・する側の両方を経験する想定。
# 構成
1. レビューの目的(品質・知識共有・心理的安全性)
2. 観点別チェックリスト
3. レビューコメントの書き方(Good / Bad 例)
4. レビュー時のアンチパターン
5. 演習問題(実コードを使った例)
# 強調したいテーマ
- 「指摘の温度感」と「修正必須度合いの伝達」
- レビュー文化の継続的改善
# トーン・スタイル
- 文体: 親しみやすく、対話調。
- 視覚スタイル: Good / Bad の対比カードを多用。
- 1 スライドあたり: 1 概念に絞る
# 制約
- 全 15 枚程度
- 出力言語: 日本語

Revise(個別修正)でも使えるプロンプト

Section titled “Revise(個別修正)でも使えるプロンプト”

スライド生成後、個別スライドの Revise ボタンから自然言語で修正指示が出せます。
こちらは短く具体的に書くのがコツです。

このスライドを 3 点の箇条書きに簡略化。専門用語は経営層向けに平易な表現へ。
ROI グラフを追加し、本文の数値はその下に小さく配置。全体カラーをネイビー基調に。
このスライドのみダーク配色。フォントサイズを 1 段階大きく。
  • 長すぎる前置き: 「あなたは〜」など Persona の説明を 200 文字以上書くより、目的と構造を明確にする方が効きます。
  • 曖昧な「いい感じに」指示: 「魅力的に」「美しく」だけでは効果が薄いため、配色: 〜 情報密度: 1 スライド 3 ポイント のように具体化します。
  • 聴衆の未指定: 聴衆を書かないと、抽象度がブレやすくなります。
  • 全部を 1 プロンプトで完璧に作ろうとする: 初稿は構成プロンプトで、細部は Revise で詰めるのが効率的です。

プロンプトをチーム資産にする

Section titled “プロンプトをチーム資産にする”
  • 部署単位で「営業提案用」「役員会用」などのテンプレートを共有
  • Gemini の Gem 機能 に NotebookLM 向けプロンプトを保存しておくと、再利用がさらに楽になります(Gem 機能 参照)
  • 効果のあったプロンプトは Notebook の Note として保存しておくと、後から検索可能