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Organization / Enterprise レベルの初期セットアップ

10.1 Enterprise Cloud での Copilot 有効化手順

Section titled “10.1 Enterprise Cloud での Copilot 有効化手順”

Enterprise Cloud環境でCopilotを有効化し、組織のメンバーに利用可能にするまでの手順は以下の通りである。

flowchart TD
    A["`Enterprise Owner
    Copilotプランを購入`"] --> B["`Enterprise設定
    Organization単位で
    CopilotプランをAssign`"]
    B --> C["`Organization Owner
    ポリシーを設定`"]
    C --> D["`ネットワーク設定
    プロキシ/FWの許可リスト`"]
    D --> E["`メンバーへのアクセス付与
    全員 or チーム/個人`"]
    E --> F["`メンバーが利用開始
    IDE拡張機能のインストール`"]

Enterprise Ownerは、Enterprise内の各OrganizationにCopilot BusinessまたはCopilot Enterpriseを割り当てる。
Organization単位でプランを変えることができるため、パイロットチームのOrganizationにのみEnterprise、その他にはBusinessを割り当てるといった運用が可能である。

Organization Ownerが行う主な作業は以下の通りである。

  1. ポリシー設定: Copilotの各機能の有効/無効を制御する(第11章で詳述)
  2. アクセス管理: どのメンバーにCopilotシートを付与するかを決定する
  3. ネットワーク設定: プロキシサーバーやファイアウォールの許可リストにCopilot関連URLを追加する
  4. コーディングエージェントの有効化: 利用するリポジトリを指定する

10.2 Organizationへの展開と段階的ロールアウト戦略

Section titled “10.2 Organizationへの展開と段階的ロールアウト戦略”

一斉展開ではなく段階的にロールアウトすることで、リスクを最小化しつつ導入効果を最大化できる。

flowchart TD
    A["`フェーズ1: パイロット
    10〜20名の早期導入チーム
    2〜4週間`"] --> B["`効果計測・課題特定
    利用データ収集
    フィードバック回収`"]
    B --> C["`フェーズ2: 拡大展開
    部門単位で拡大
    4〜8週間`"]
    C --> D["`カスタム指示の整備
    運用ルールの確立`"]
    D --> E["`フェーズ3: 全社展開
    残りのメンバーに展開`"]
    E --> F["`継続的な最適化
    月次レビュー`"]

パイロットに適したチームの特性は以下の通りである。

  • AIツールへの関心が高く、積極的にフィードバックを提供できるメンバーがいる
  • 様々な技術スタック(フロントエンド、バックエンド、インフラ等)をカバーしている
  • コードレビュー文化が定着しており、AI生成コードの品質を評価できる
  • 日常的にGitHubを活用しており、PR・Issue駆動の開発フローが確立されている

10.3 セルフサービスライセンス申請モデルの設計

Section titled “10.3 セルフサービスライセンス申請モデルの設計”

GitHub公式は、成功した導入事例の多くがセルフサービスモデル(開発者が管理者の承認なしにライセンスを申請できる仕組み)を採用していることを報告している。

Organization設定のCopilotアクセス管理で、シートの割り当て方法を選択する。

  • 全メンバーに自動付与: Organization参加時に自動的にシートが割り当てられる
  • セルフサービス: メンバーが https://github.com/settings/copilot から「組織から Copilot を取得する」でアクセスを申請できる
  • 管理者承認制: 管理者がチームまたは個人を指定して手動で付与する

10.4 チーム・メンバー単位でのアクセス権付与

Section titled “10.4 チーム・メンバー単位でのアクセス権付与”
  1. Organization設定 → Copilot → Access を開く
  2. 「この組織にシートの割り当てを許可する」をクリック
  3. 「シートの追加を開始する」をクリック
  4. 付与方法を選択: 全メンバー / 選択したメンバー / CSVアップロード
  5. 対象のチームまたはユーザーを検索・選択して「シートを購入」

プログラマティックにライセンスを管理する場合はREST APIを使用する。
チーム単位またはユーザー単位での追加・削除が可能であり、社内のプロビジョニングシステムとの連携に有用である。

大量のユーザーを一括で追加する場合はCSVファイルをアップロードできる。
CSVにOrganizationの非メンバーが含まれている場合、そのユーザーはOrganizationへの招待が送信される。

ユーザー個人にライセンスを付与するよりも、GitHubチームを作成してチーム単位で管理する方が効率的である。
メンバーの異動やプロジェクトの再編時に、チームメンバーシップの変更だけでライセンスの追加・削除が連動する。

Business / Enterpriseプランでは、SAML SSO(シングルサインオン)による認証をサポートしている。
Okta、Microsoft Entra ID(旧Azure AD)などのIdPと連携することで、企業の既存認証基盤を通じたCopilotへのアクセス制御が可能になる。

SCIM(System for Cross-domain Identity Management)を利用すると、IdPでのユーザー作成・削除がGitHub Organizationのメンバーシップに自動反映される。
これにより、入退社時のライセンス付与・回収が自動化される。

OrganizationがGHE.com上のEnterpriseに属している場合、ユーザーは開発環境からのCopilot認証に追加のセットアップが必要になる場合がある。
具体的には、IDE拡張機能でのサインイン時にデバイスコード認証が優先される。